許してください 私はスパイではありません

前回に引き続き、空港での審査に引っかかった時のお話です。

 

めちゃくちゃ怖いごつい検査官により、別室に連れていかれた私。

でも実はこれが初めてではなかったので、なんだかんだいってまたすぐに開放されるんどろうなと思ってました。

 

別室にて待機の後、名前を呼ばれまた同じ質問をされます。

何しに来たかとか、どうして休みが取れたかとか、

したらここで新しい質問、「いくら持ってきた?」と聞かれたんですよ。

正直現金ドルそんなに持って行ってなくて、日本円で3万ぐらいしかなかったんです。

「3万ぐらいかな」とこたえると

 

「3か月3万で暮らす気?嘘つくな」

 

半ば呆れながら半笑いの状態で言われ、現金を出して見せることに

クレジットカードで過ごそうと思ってるのよ!

そういったら

 

「クレジットの限度額を教えろ」

 

そう来たか。

 

いやちゃうねん、限度額はわかるよ、それで納得するならいったろか

との勢いで、日本円での限度額を答えました。

 

「ドルで言え」

 

そうやろね。そう来ると思ったけどわからんのよ。よくわからんのよ。

んで数字のいい方もあってるかわからんからさ、ペンと紙かしてもらって書いてみたけどあかんよね。

ドル計算してみるからちょっと電卓使うね、とケータイ取り出して計算しました。

んで画面みせるよね

「ちょっとかして」と言わんばかりに私のケータイをいじりだした検査官。

 

そのまま没収になったよね

 

あまりに英語で伝わらんから、航空会社に通訳を頼もうと思ったんでしょうね

何エアラインのかと聞かれました。

はい、私堂々と答えましたよ

 

大韓航空

 

はい、お手上げです。

 

その後またベンチで座っとけと言われ、途方に暮れる中

別の陽気な検査官が片言の日本語で話かけてきました。

全然日本語喋れる人ではないけれども、この人なら助けてくれるかも!と一生懸命に自分の無実を話しまくる←

でも何を根拠かわかんないけど

 

「大丈夫、大丈夫」

 

いや、じゃこの時間なんなのさ。

 

パスポートも現金もケータイも没収され空港に到着後2時間はゆうに超えたぐらいで

ようやくまた名前を呼ばれ

無言で没収されたもの一式を渡され、指で出て行ってよいと言う意味であろう指示されました。

 

え、まじなんでこんなことになったの?

 

原因もわからず、とにかくここから逃げなければと言う一心で出口に向かい

もうあっという間に出て来ていて、何なら回収されそうになってた自分のキャリーバックを見つけここでようやく私のアメリカ最大の鬼門である空港を後にすることができました。

 

他の国でこんなことなったことないし、何なら他の国で質問とかほとんどされたことないんですが、このアメリカの空港だけは本当に厳しくていい思い出が一つもありません。

 

毎回ここで神経すり減らし、ぐったりして旅のスタートを切ることになるのです。

安定のJFK拘束の刑

10年間働いた会社を辞め、意気揚々とNYに渡った私ですが、今回はまず3か月ビザなし、ESTA渡航し、語学学校に通うことにしました。

 

実は私は NYはこれで5回目。

しかし何度行っても慣れない、地獄の関門があるのです。

それが何を隠そう

 

JFKエアポート

 

そう、NYの空港なんですよね。

ここをすんなり通れるかどうかははっきり言いますが、運次第なんですよ。

まず到着したら、他の国とは比べ物にならんぐらいに列できてるのは当たり前。

ここからどの税関の人に当たるかが勝負です。

今回も緊張しながら並んでたわけですよ。でも今回良い人そうな人の列に並んでる感じだったんです。

そんな中、あと5人ぐらいだって時に、めちゃめちゃ怖そうな女性に交代された。

案の定そこから全然列進まず。

緊張一気に高まる。

でも私の前の韓国人はめちゃ質問されてるけど、英語わからずちんぷんかんぷんでも通過してる。これなら私も大丈夫!!

と私の番。

何しに来たのか、どこに滞在するのかとか簡単な質問に答え、何とかパスポートにスタンプ押してもらえた!!

よしよし!!と思ってたところ、

「あなた仕事何してるの?こんな長い休みとれる?」

この質問に驚いた私は「と、取れるよ!」

 

はい、アウト

 

私の態度が挙動不審だったようで、一度押したスタンプをボールペンで何か恨みでもあるのかというようにぐちゃぐちゃに消してました。

 

慌てて私が仕事を辞めて、次働くまでの休みだよと言っても

「次の仕事は決まってるのか」

決まってるよ!←これとっさの嘘なの

「お金はどうするつもりか」

今まで貯めてたのよ!←これは本当

 

何を言っても許してもらえず私は別室に連れていかれることになるのです。

 

ここからがさらなる地獄の始まりでした。     

 

over 30 人生の夏休み ニューヨークへ渡る

初めましてこんにちは!

今、世界ではコロナウィルスの感染が広まり大変なことになっていますね。

 

留学に行くはずだった方や旅行をキャンセルしたと言う方も多いはず。

そんな方の暇つぶしになればと思い私が10年間働いた会社を辞めてNYに渡った話を綴ろうと思います。

NYで感じた多国籍のカルチャーショックや、NYで改めて感じた日本人の独特の感性を皆さんにシェアしていけたらと思います。

 

そしてこれが書き終わったころにはまた世界中に行き来が自由になることを願って